99%オリジナルの罠

インド版デンデン太鼓。インドの人が買うと120円、私が買おうとすると400円。
インド版デンデン太鼓。インドの人が買うと120円、私が買おうとすると400円。

ずいぶんインドの生活にも慣れてきて、油断があったのかもしれませんが、「99%オリジナル」商品を買って激しく憤った話です。具体的には、iphoneの純正レザーケースもどき(しょっぱい話ですみません)。

パッケージは本物そっくり。
Apple社の刻印があり、「made in china designed in california」のおなじみの文字も。

帰宅してから早速取り付けたところ、何だかつくりがおかしい。マイクとスピーカーがケースで隠れてしまう。横の電源ボタンやボリュームボタンがうまくはまらなくて、電話をグリップすると電源スイッチやボリュームボタンが押されてしまう。

おかしいなと思って公式サイトを見てみると、私が購入した色はそもそも存在せず、形も5sのものが6のサイズになったようなつくりでした(分かる人には分かる)。

本物と偽って偽物を売るとは卑怯な!と思った私は、この時期のデリーでは珍しい雷雨の中、傘をさしてショップへ。。。

【私】さっき純正品が欲しいと言ったのに、買わされたのは偽物じゃないか!
【店員】これは純正品だ!
【私】(インドアップル社のwebサイトを見せて)純正品にこんな色はない!形も違う!
【店員】・・・実はこれは99%オリジナル商品なんだ。だからちょっと色と形が違うけど、クオリティ的には問題無い、99%本物だ。
【私】絶句

〜以降、いつもどおり不毛なやり取りなので割愛〜

最終的には、お店のマネージャーが来て、返金。

返金手続き中、改めてケースを見ると、右上に「謝謝」という、いかにも怪しいシールが貼られていることを発見。そこで違和感を感じ取れなかった自分の不甲斐なさよ。。。


 

さて、話は変わりますが、「国際会議で日本人に発言させるのは難しい」という話があります。

遡ること1年ちょい前、英語スキルが低いまま海外事務所赴任した私も、最初はほとんどしゃべれず、それ以前にどんな会話が行われているのかもわからず、まるで日本から輸入された人型の置物のようでした。ただ、日本では自由自在に仕事していただけに、発言できず、議論に貢献できないというのは本当に苦痛で、フラストレーションがたまりました。

するとある日、あまりのフラストレーションに「そういえば私は人間だったのだ!」と思い出し、発言しようと挑戦しはじめたのですが、なかなか要領を得た内容で話ができず、相手からは「えっ?何言ってんの?よくわからない?」という顔(正確には片目を細くして顔を歪めたしかめっ面)をされ、何故かはわかりませんが凄く恥ずかしい嫌な気持ちになり、しゃべるのやめようかなと心が折れそうになることが多々ありました。

私の実感として、日本人が国際会議で発言をしないのは、1)そもそもどんな議論になっているのか分からない、2)うまくしゃべれる自信がないし失敗して恥ずかしい、嫌な思いをしたくない のどちらかなのではと思います。

このネガティブマインドに打ち克つには、フラストレーションをためて、怒りを爆発させるのが一つの解決方法なのではと、度重なるインド人とのやり取りの中で、私自身感じています。まずは話さないと何もはじまらないということ、その後も結局大きな声で何か言えば通じますし、完全に通じなくても話し続けてさえいれば、「それってこういうこと?」と助け船を引き寄せることに成功することもあります。

私自身、元来シャイな人間なので、恥ずかしい思いはしたくないのですが、仕事にしろプライベートにしろ、インドで度重なりわき上がる怒りやフラストレーションを胸に、日本人舐められてたまるかと、雷雨の日でも店まで行ってしまったりするのです。

そう考えると、度重なる実践の機会、成長の機会を与えてくれるインドの(日本人として感じる)不条理に感謝しなければと思いはじめました。

今年はインドで正月を迎えるのですが、大きな感謝の気持ちを胸に抱いて迎えようと思います。

みなさま来年もどうぞよろしくお願いいたします。どうぞ良い新年をお迎えください!


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