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Z-light

初対面の人に何の仕事をしているの?と聞かれた時、3秒で紹介することができない職業についている長男です。

ご存じのとおり、農家ではありません。

 

最近は照明の関係の仕事が多いです。

とは言え、別に照明を作っているわけでもなく、デザインをしているわけでもないといった感じで、やっぱり何だかよくわからないことなってしまいますが、そんな自分が最近「明かり」について考えた二つのことが本日の題材です。

 

一つは、行きつけの喫茶店で個室トイレに入ろうとした時、誰もいないと思って電気スイッチを押したら中の電気を切ってしったようで、中にいた人にギャーと言われてどうしたら良いかわからず立ちすくんだこと(ちゃんと謝りました)。

電気のスイッチは確認してから押しましょう。

 

そしてもう一つは、部屋あかりのこと。

今年の誕生日は、奥さまからZライトというロングアームライトをプレゼントでいただきました。

何をするにも「形」が重要な自分は、勉強するときの集中力を高めるために、勉強環境をもう少し整備する必要があるなぁとずっと思っていて、「暗がりのなか、スポット的に机を照らせば集中力がわいてくるに違いない」という何だかよくわからない結論に達し、誕生日用プレゼントに提案したのでした(昔から暗いところで勉強する子でした)。

勉強用ライトをプレゼントに提案する夫のセンスに妻は少し頭を傾げていた気がしますが。このZライトの自由自在な傾げ幅はもっとすごいです。

 

 

勉強がはかどっているかどうかはさておき、最近我が家にこのZライトを使った新しい明かり文化が生まれまして、これがなかなかいいんです。

というのも、先日の震災以降、我が家にも節電意識が高まり、夕食以降の時間の部屋明かりはZライトだけにしています。オマケにZライトの電球は某社から入手したLED型ミニクリプトン球を使っており、超省エネ仕様としています。ちょっと光の量が足りない気がしますが、最近は慣れてきて、この薄暗さが何とも言えない雰囲気を出していていいなぁと思うようになってきました。

最近はお店とかでもライトの点灯数を少なくしているところが多くなってきている気がします。こういうお店に行くと、「暗くてすみません」と謝られたりするんですが、安全や健康の面で必要な場所に必要な水準の光が届いていれば本来十分なはずなんですよね。むしろ、暗がりが好きな自分にとっては居心地が良かったりするので、お礼を言いたいくらいです(笑)

 

 

日本の照明の使い方は、あたり一面蛍光灯全開フルパワー!というのが多いです。そして、照明に対する「エコ」の考え方ですが、全力で明るく照らすことが前提となっているので、フルパワーで頑張っている照明の電力効率を上げて、省エネ化しようという発想になっています。

実際自分が使っているLEDミニクリ電球は、24時間点灯して3円です(カタログどおりなら)。確かに、すさまじい省エネ技術です。日本が誇る、素晴らしい技術だと思います。

LEDの技術革新のスピードはとても早く、どんどん省エネ化が進んでいます。近い将来、一般的なスペックの蛍光灯と比較して2倍の省エネ効果が達成される見込みです(職場関係者はニヤリとするところです)。

で、その効果について。

色々な要素を省いた大雑把な計算ですが、一般的なスペックの蛍光灯(65lm/W)を、将来販売されるであろう高効率LED照明(130lm/W)で全て置き換えたと仮定したとき、電力需要を650万kWhカットすることができます(私の計算が間違っていなければ)。

今夏までに東京電力が準備するとされる最大電力供給量が約4,700万kW、予想ピーク需要電力が最大約6,000万kWと、その差は約1,300万kW。つまり、照明を高効率化することで、今日本が埋めたくてたまらない差の半分をカバーすることができます。たかが照明と侮るなかれです。

 

 

さて、りんご屋のブログなのに何故か照明の話が続きますが、もう一歩踏み込んで、日本の照明点灯数って、もっと減らしても良いのでは?と最近思っていたりします。カフェに本屋にスーパー、デパート、加えて我が社まで、結構色々なところが半消灯の状態で営業していますが、皆さん今の半消灯の状態でも仕事できるなぁって感じていたりしませんか?電力需要の多い昼間は、日本全国1/3点灯くらいにする。こうすれば、足りない電力需要のもう半分をかなりカバーすることができそうな気がします。これ、今日一番書きたかったことです(笑)

ただし、単純に点灯照明数を減らして薄暗くするという趣旨では無くて、「必要なところへ必要な量を照らす」という、量から質への転換が進めばいいなぁということです。照明器具へのスマートセンサー(+エネルギーハーベスティング)の導入、効果的な間接照明の配置などなど、今回の停電・節電をきっかけに、光の使い方が更に高度になればと思ったりする、今日この頃です。

 

とはいえ、ある日突然照明の使い方が高度になるなんて無理な話です。感性の問題、文化の問題もあります(ちなみに、日本人と欧米人の光に対する感覚も異なっていて、日本人は明るさに対して鈍感なんだそうですよ)。また、130lm/Wという高効率照明はもちろん販売されていません。これらは、電力需給に関する現在の課題に対しては、具体性・即効性の無い全くの空論ですm(_ _)m

 

そもそも、電力削減のアプローチは照明だけではないですしね。

電力需要の件について、世の中にはもっと具体性・即効性のある提案をだされている方々がいらっしゃいます。こちらの方がよっぽど参考になりますので、宜しければご覧ください。

 

今まで以上に色々な課題を抱えてしまった日本ですが、色々な人が、色々な知恵を出し合って、日本を良くしていこうとすることが大事なのだと思います。自分もその中の一部として何ができるかを考えながら、明日からまた働いていこう!と思っている・・・という話でした。

 

・・・と、暖白色の柔らかい光にやられたのか、たかだかスタンド一つ部屋に入っただけでこんなに長々と書いてしまう自分に何となく開いた口が塞がりませんが、新年度スタートでちょっとやる気になっているんだなぁと、そっと見守ってやってください。

※電力需要のくだりは、時間分布などを考慮していないかなり大雑把な話なので、あまりツッコまないでくださいね。。。


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