暑いのは嫌いだから・・・ヒマラヤまで車で20時間の旅 前編(デリ→ナルカンダまで)

暦がかわって6月となり、泣けるほど暑いhotest季節が到来!
何と昨日は温度計が48度になってました。こうなったら是非50度まで行ってほしい!そんなことを考える私は、暑さで頭が狂ってきたのかもしれない(ちなみに自分が心地よい気温は8度くらい)。

インドは3月のホーリー祭(Holi)が終わると徐々に暑くなり始めると言われていて、4月に30度後半、5月は40度前半となり、6月にピークを迎え、6月の後半からモンスーンの影響で雨が降り始めると少しはラクになってくると言われています。

よくジョークで言われるのは、インドには四季がなく、hot、hotter、hotestしかないと言われますが、正直笑えない・・・。私にとって心地よい季節は、思い返すと12月、1月、2月の3ヶ月だけ、それ以外は苦行という言葉しか頭に浮かびません。

そんな暑いインド、かつてイギリスの占領下にあった頃は、夏場は首都機能がインド北部のシムラ(Shimla)というエリアに移転されていました。シムラは標高2,000m程のところに位置する山間の都市(ヒマーチャル・プラデッシュ州の州都)で、下界と比較すると気温が低いことから、現在も暑い季節の避暑地として人気があるエリアです。インド人の新婚旅行のスポットとしても人気。

Shimla2014
Shimlaの街並み。標高2,000mのエリアとは思えないくらい発展してます。

「なになに、インドはくそ暑いイメージしかないけれど、北部は涼しいのか!」と嬉しくなった私は、5月の上旬、少し休暇をいただいてインドの北を旅してきました。デリー(Delhi)→ナルカンダ(Narkanda)→サングラ(Sangla)という経路でヒマラヤ山脈にあるインド側国境付近まで接近し、その後はシムラを経由してデリーに戻ってくるという経路。総計600kmとそれほど遠くないですが、片道車で約20時間弱かかるという、まるで学生のような長い長い旅に行ってきました。

今回はデリーからナルカンダまでの行程をご紹介。

ナルカンダは最終目的地のサングラから160km程度離れた場所にあるのですが、ナルカンダ以北の道のりは結構時間がかかるらしいので、ナルカンダで一泊してから翌日サングラまで向かうのが良いよというアドバイスに従って宿泊する計画を立てたのでした。

※ちなみにナルカンダから先の道のりは、「未舗装、車線ほぼ一車線、ガードレールなし、落ちたら数百m落下で確実に死亡」という、「知ってたら行かなかったかも・・・」と思うような危険な道で、本当に移動に時間がかかりましたよ。。。

旅の初日、デリーを朝早く出発し(6時頃)、車を走らせ走らせナルカンダに着いたのは夕方の18時頃、最初はエアコンMAXで移動していたのが、北へ北へ移動し、徐々に高度が高くなっていくにしたがってエアコンが不要になり、ナルカンダに着く頃には長袖を着ないと寒いというくらいの気候の変わりよう。いや〜、涼しい涼しい嬉しい〜。あまりに快適でドライバーも奇声をあげてました。

g-yag
途中ヤクがいたので乗せてもらいました(写真1枚40Rs) いやー、ゴワゴワしててかわいいよヤク。左がドライバー。

到着したナルカンダは、インドの人達が言っていたとおり、涼しく静かで風光明媚で、まるでインドではないような場所でした。ほんと、夜になると耳鳴りがするほど静かで逆に神経が昂ぶってしまって、普段如何に騒がしいところに住んでいるか・・・と思い知ってしまいます。

Narkanda
こんな感じで山は山でも緑が深い感じ(この先ヒマラヤへ向かうと段々・・・)
goat
車の行く手を大量のヤギが遮ることもしばしば
goat_2
ヤギ使いのおっちゃんが笛を吹くと、ちゃんと路肩に寄ってくれる可愛いヤギたち。
(でも今度は対向車が通れない)

宿泊ホテルのThe Wilderness Hotelは、清潔でご飯も美味しくて良いところでした。
ちょうどクリケットの有名なリーグが開催されいている時期だったので従業員は働かずテレビばっかり見てたけど、それって別にこのホテルに限った話ではなくて、どこでもそうなので気にしない気にしない。

Narkanda hotel
ナルカンダの私が泊まったホテル The Wilderness Hotel。
凄い名前とは裏腹に、荒野というよりは景色の美しいホテルでしたよ。
Narkanda dinner
定番のインド料理ですが、地元の新鮮な食材のおかげか、美味しく感じたのでした。

夜になると思った以上に寒くて、みんなでたき火を囲んで談笑。
インドの人たちは本当に気さくに話しかけてきてくれるので、一人旅の私には嬉しかったです。
三菱に勤めていたというインド人と日本の話で盛り上がりましたが、そのうちだんだん上の空になってきて、ああ、クリケットが見たいんだなぁと思って私は部屋に戻りました(笑)

たき火。ああ夜が更けていくなぁとチャイを飲みながらマッタリしていたら、誰かがたき火に軽油をぶっかけて危うくやけどするところでした。一声かけてほしい・・・。
たき火。ああ夜が更けていくなぁとチャイを飲みながらマッタリしていたら、誰かがたき火に軽油をぶっかけて危うくやけどするところでした。一声かけてほしい・・・。

ところで、ナルカンダが位置するヒマーチャルプラデッシュ州はインドにおけるりんごの名産地のようで、道中たくさんのりんごの木を見ることができました。思いも掛けず、里帰りで青森に戻ったような感覚になって、ああ、例年GWの時期は青森に戻ってりんごの花を眺めるのが恒例だったのに、まさかインドのど田舎で一人でりんごの花をみるなんて・・・と、感傷的というか不思議な気分に。

ちなみに、青森のりんご畑との違いがあるとすれば、私には馴染みのない大きなネットをりんごの木に被せていること。鳥対策?霜対策?誰かに聞いてみようと思っても、広い畑の中で誰一人働いている人を見なかったので、残念ながら聞けませんでした。ちゃんとまじめに管理しているのかなぁ?と農家の長男らしい心配をして、その場を後にしたのでした(みんなクリケットに熱中して働いてなかったりして)。

Narkanda apple farm
少し小高い丘から撮影。
りんごの木に白いネットがかかってます。
Narkanda apple farm 2
りんごの花は、似たような感じ。
あまり草は刈っている感じがしなかったし、きっと摘果もしないんだろうなぁ。

ナルカンダには、夜について翌朝早くに出発という感じだったので、滞在時間はわずかだったけど、もし自分が物書きをする人だったらきっとここに籠もって書くなぁと思うくらい、静かで良いところでした。

唯一の嫌な思い出は、野良犬?に襲われて足(靴)を噛まれたこと。予想以上に力が強くて、追い払うのが大変でした。。。あのまま牙が貫通してたら、今頃狂犬病か?と思うと背筋が寒くなりましたよ(只でさえ涼しい場所なのにね♪)。

(つづく)

→ 後編はこちら


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